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RESEARCH / 01
WORLD CO-CREATION ATLAS
ATLAS / 学びの入口 / 未来を問う

8工程の実践教材 / 望む未来と、起こりうる未来を分ける

STEP 02.

未来を問う

誰にどんな変化を残したいかを言葉にし、仕組みの異なる選択肢を比べる。未来像から、今確かめる一つの問いを取り出す。

READ.
TRY.
RETHINK.

知る。自分の案件で考える。
確かめて、また学び直す。

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8工程は、価値創造機能の中にあります。資源を持ち込み、働きかけ、直接の成果と利用者・地域の変化を分けて確かめます。4つの切り口の読み方 →

AFTER THIS LESSON

読んだ後、できること。

読む目安 10分 / 演習の時間は含みません

01

目的|施設の姿より、生活の変化を描く

持ち帰る成果物は『誰の、どんな日常が変わるか』という未来像と選択肢の比較表。見栄えのよい完成予想図だけで合意したつもりにならない。便利さ、安心、自分で選べること、地域のつながりなど、重視する価値と失いたくない価値を言葉にする。

英国Government Office for ScienceのFutures Toolkitは、不確実な複数の未来を検討して現在の選択を考える方法を示している。未来像は予測の正確さを競うものではなく、前提と選択の違いを発見する材料として使う。

根拠:UK Government Office for Science・2024

02

進め方①|違う立場の一日を描く

利用者、運営者、支払う人、近隣住民について、変化後の一日を短く書く。『良くなること』『新しく増える仕事』『使いたくない理由』を並べる。賛成の多い言葉に丸めず、相談のしやすさと周囲に知られたくない気持ちのような衝突を残す。

  • 『この仕組みがうまくいった日に、あなたは何をしなくて済みますか。』
  • 『ほかの人には便利でも、自分には困る変化はありますか。』
  • 『今のやり方の中で、なくしてほしくないものは何ですか。』
03

進め方②|仕組みの異なる三案と現状維持を比べる

大・中・小の同じ施設案ではなく、価値を生む仕組みの異なる案を出す。同じ対象、期間、到達目標で、使う人の手間、運営負荷、継続費、参加しづらい人への届き方を比較する。情報がない欄は未確認とし、点数を足して不確実さを隠さない。

教育用の架空案価値を生む仕組み最初に確かめる弱点
A 既存窓口の案内・紹介方法を改善既にある支援へ迷わずつなぐ案内改善だけで到達できるか
B 空き店舗で予約不要の相談案内を試す生活動線の近くで最初の一歩を支える立ち寄る需要と担当者の継続負荷
C 地域団体による巡回・同行支援来られない人のところへ届ける対象への届き方と移動・調整負荷
現状維持既存の窓口と個人の対処を続ける解消しない障壁と、変更しない利点
04

進め方③|外部環境が変わっても成り立つか試す

選択肢は自分たちが選ぶ行動、シナリオは自分たちでは決められない条件。来訪需要、担い手の余力、支援制度の変更などを分ける。『担い手が減る』『利用が想定を上回る』『拠点を使えなくなる』場合に、各案のどこが破綻するかを確かめる。

未来から逆にたどり、継続できる状態→運営者の引受け→現場での確認→今できる試作、まで戻す。現在の制約をすべて消した理想図と、次の実験の実行条件は別に記す。

根拠:UK Government Office for Science・2024

05

記入例|『相談できた』の先を定める

教育用の架空案件『ひだまり地区』では、『必要な人が、自分に合う相談先を理解して次の行動を選べる』を未来像の案とする。案内に従わせることを成功にしない。必要がないと判断したり別の窓口を選んだりする自由も残す。

B案の仮設窓口を学習用に検討するが、採用は未決定。A案より改善する理由と、C案が必要な人を排除しない方法を確かめる。試作で確認するのは『案内の選択と紹介の受渡し』。地域の孤立が解消するという長期効果はまだ主張しない。

06

出口|前提が見える案を仲間づくりへ渡す

未来像が既に共有され、価値の衝突も記録されている案件なら、長い未来ワークショップを省ける。対象者が違えば望む変化も変わるため01へ戻る。技術の新しさや多数決だけで最善案を決めない。

引継ぎは、未来像、三案と現状維持の比較、選んだ試作仮説、選ばなかった理由、未解決の価値の衝突。Ars Electronica FuturelabとCERN IdeaSquareの事例は『未来の問いを、誰が体験できる試作へ変えるか』に注目して読む。

WORKED EXAMPLE / 編集部による記入例

どこまで書けばよいか、例でつかむ。

以下は考え方を示す学習用の記入例です。実案件の実績・予算・合意を示すものではありません。

誰の一日を、どう変えたいか
【教育用の架空例】住民が支援の選択肢を理解し、希望する次の相談先へ進める。
守りたい価値と衝突
【架空の検討】立ち寄りやすさと、人前で相談内容を知られないことを両立する。
三つの異なる案と現状維持
【架空案】A既存窓口の案内改善、B空き店舗の仮設窓口、C巡回・同行支援。別枠に現状維持を置く。
外部条件が変わったらどうなるか
【架空の検討】場所が使えなくなった場合、B案の案内・紹介機能を既存窓口へ移せるかを確認する。
今、最初に確かめる問い
【架空の計画】仮設窓口の案内と紹介が、既存案内より次の行動を選ぶ助けになるかを試す。
選択の基準と判断者
【架空の計画】企画責任者と住民側の検討者が、分かりやすさ・利用の選択肢・運営負荷で比較する。相談の秘密を守れない案は採用しない。

YOUR WORKSHEET / 自分の案件で考える

未来の問いと選択肢を比べる

架空例の結論を写すのではなく、自分の案件で意見が分かれる価値を残す。

入力はこのブラウザに自動保存されます。ほかの端末への引き継ぎには「バックアップ」と「読み込み」を使ってください。共有する前に、個人情報や非公開情報が含まれていないか確認してください。

入力を待っています0 / 6項目を記入

完成する建物・技術ではなく、できるようになる行動を書く。

記入例を参考にする

【教育用の架空例】住民が支援の選択肢を理解し、希望する次の相談先へ進める。

受益者だけでなく、負担を受ける人の立場からも書く。

記入例を参考にする

【架空の検討】立ち寄りやすさと、人前で相談内容を知られないことを両立する。

同じ対象と期間で、仕組み・担当者・負担を比較する。

記入例を参考にする

【架空案】A既存窓口の案内改善、B空き店舗の仮設窓口、C巡回・同行支援。別枠に現状維持を置く。

需要、担い手、資金、場所など、自分では決められない条件を選ぶ。

記入例を参考にする

【架空の検討】場所が使えなくなった場合、B案の案内・紹介機能を既存窓口へ移せるかを確認する。

案の採否が変わる弱い前提を一つ選ぶ。

記入例を参考にする

【架空の計画】仮設窓口の案内と紹介が、既存案内より次の行動を選ぶ助けになるかを試す。

点数で相殺できない条件、保留する理由、見直す時期も書く。

記入例を参考にする

【架空の計画】企画責任者と住民側の検討者が、分かりやすさ・利用の選択肢・運営負荷で比較する。相談の秘密を守れない案は採用しない。

次の人に説明できるか、確かめる

記入済みの数は進捗の目安です。内容の妥当性や、実行の準備が整ったことを判定するものではありません。

DECISION / 次に何をするか

進む。変える。いったん止める。

以下はMDLによる判断の手掛かりです。担当者と当事者で確認し、判断した日と理由をシートに残してください。

進める条件

複数案の違い、守る価値、最初に崩れそうな前提が整理できたら03へ進む。

戻って、変える条件

立場によって目標が衝突したら、対象・提供範囲・意思決定方法を見直す。課題そのものが違えば01へ戻る。

保留・停止する条件

望む変化に対してどの案も受け入れられない負担を生むなら、案の具体化を止めて目的を再定義する。

SOURCES / 原典を読む

根拠と、読み取れる範囲。

定義・資料に書かれたことと、教材としての整理・演習を区別しています。記入例と判断基準はMDLによる学習用の提案です。

UK Government Office for Science · 2024

The Futures Toolkit HTML ↗

何が分かるか:望む未来、複数の起こりうる未来、現在の戦略の検討を分けて考えるための方法を確認できる。

読み取れる範囲・限界:将来の実現確率や本教材の架空案件の需要を示す資料ではない。教材内の選択肢・問いは独自設計。

確認箇所:What is Futures Thinking?/The Scoping Question/Including diverse perspectives/Scenarios/Policy Stress-Testing/Backcasting(2024-08-29更新)
関連工程:02 未来を問う · 確認日:2026-09-27

Design Council · 公開年の記載なし

Framework for Innovation ↗

何が分かるか:課題の探索と定義、複数案の開発、小規模な試験、反復、協働の考え方を確認できる。

読み取れる範囲・限界:8ステップの順序や本教材の個別手順を規定する資料ではない。施設や案件の効果・費用を示す根拠ではない。

確認箇所:The process: using the Double Diamond/The design principles/Creating a culture of success(2026-09-27確認)
関連工程:01 課題を捉える / 02 未来を問う / 04 デジタルで試す / 05 現物をつくる · 確認日:2026-09-27

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