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RESEARCH / 01
WORLD CO-CREATION ATLAS
WORLD CO-CREATION ATLAS / 01 課題を捉える / CASE 33

CASE 33 / 日本 / 大牟田市

大牟田リビングラボ

大牟田リビングラボ

企業の製品仮説を持ち込む前に、地域側と解くべき問いを組み替える。

大牟田未来共創センター(ポニポニ)が運営する地域共創活動。地域の人を既成製品のモニターだけにせず、何が生活上の問題なのかを企業と一緒に問い直す。企業にフィールドを貸すサービスとは区別し、地域に価値があるテーマを選ぶという方針を明示する。

公式サイトを見る ↗

産業・研究ネットワーク · 調査確認日 2026.09.28

大牟田駅西口と駅前空間の風景。
活動開催前の地区
PHOTO: そらみみ / Wikimedia Commons · 掲載元 ↗ · CC BY-SA 4.0 ↗
写真の詳細

大牟田駅西口の風景(2017年)。同駅の東西ロータリーは、運営者ポニポニが主催した2022年にんげんフェスティバルの会場。写真は開催前の地区風景であり、イベント実施中やラボ施設を示すものではありません。
Omuta Station 20170717.jpg · 2017-07-17 · 配信元の画像を使用。表示サイズのみ調整し、切り抜き・色変更なし。

LOCATION / 所在地
日本・大牟田市
大牟田市中心部の代表位置。単一の実験施設ではなく市内の生活・福祉等の現場に広がる活動。
ESTABLISHED / 設立・開始
2018年2月26日から市・NTT西日本・NTTによる共同実験。ポニポニは法人化前に調整者として関与。
OPERATOR / 運営
一般社団法人大牟田未来共創センター(ポニポニ)が運営。企業、ソーシャルワーカー、有識者、市や福祉施設等がテーマごとに関わる。
ROLE / 主な工程
課題を捉える / 未来を問う / 仲間をつくる / 現場で確かめる / 事業にする

AT A GLANCE

この事例の要点。

概要をつかんでから、知りたい項目へ。

何をする場・制度?

大牟田未来共創センター(ポニポニ)が運営する地域共創活動。

運営の仕組みを読む ↓

何を学べる?

企業の製品仮説を持ち込む前に、地域側と解くべき問いを組み替える。

日本で活かす条件を読む ↓

どこまでわかっている?

公表された成果と、まだ確認できない点を分けて整理しています。

成果と根拠を確かめる ↓
対象単位
地域主体が運営する共創・課題探索プログラム
状況
複数段階地域共創、研究、企業研修等が並行。代表例はVRを用いた地域活動。 · 2026-09-28

大牟田市中心部の代表位置。単一の実験施設ではなく市内の生活・福祉等の現場に広がる活動。

最初に読むポイント

応用するなら地域に常駐して生活課題を把握する主体を置き、企業の依頼を受ける前に地域側の目的を合意する。断る条件、参加者への返答、実験後の引受先も決める。

企業の製品仮説を持ち込む前に、地域側と解くべき問いを組み替える。

どちらの入口でも、本文と根拠は同じです。最初に読むポイントだけを切り替えます。

VALUE CREATION / 価値が生まれる仕組み

この事例を、4つの切り口で。

地域に根差す主体が企業の課題をそのまま受けず、生活の文脈へ引き戻す。VRは機器を置く実験ではなく、景色を撮る人・観る人・福祉現場を結ぶ活動として読む。

I / INPUT

何を持ち込んでいるか。

活動の出発点となる資源と課題を分けて整理します。「自社」は、その場・制度を運営する組織を指します。

人的資本誰が、どんな力と責任を持ち寄るか
自社・運営組織

ポニポニが地域の継続的な課題探索と企業等の連携を担う。

公開資料で確認出典 1
他社・事業会社

NTT・NTT西日本が初期共同実験に参画。現在は企業研究・事業担当者がテーマに応じ参加。

公開資料で確認出典 1出典 2
行政・公共機関

大牟田市が初期共同実験とVR活動等に関わる。

公開資料で確認出典 1出典 2
スタートアップ

今回の対象案件における特定の参加主体と役割は未確認。

公開資料では未確認
アカデミア

VR旅行の発案者は東京大学先端科学技術研究センターに所属。課題に応じ人文学等の専門家も関わる。

公開資料で確認出典 1出典 2
市民・利用者・現場

介護施設の利用者、地域の若者・シニア、生活者の関係を支える福祉専門職。

公開資料で確認出典 1

有形資産

場所・設備・実証環境

介護施設等の生活現場、地域の景色を収録したVR映像と視聴機器。

公開資料で確認出典 1

関係資本

信頼・ネットワーク・導入先

市・NTTとの共同実験を起点に、福祉実践と企業・研究者の接点を地域主体が維持する。

公開資料で確認出典 1出典 2

金融資本

活動資金・投資・費用負担

企業向け共創・研究・研修のメニューは公開。料金、行政委託と企業収入の比率、生活者の謝礼、案件別の費用配分は未確認。

公開資料では未確認

知的資本・データ

技術・知財・知識・標準

暮らしの関係を捉える福祉専門職の知見、政策・制度の視点、人文学と技術研究の知見。

公開資料で確認出典 1

課題・ニーズ

誰の何を変えるのか

企業の想定だけでは生活の本質的な課題を捉えにくい。生活者をサービス開発の協力者ではなく共創相手として扱う。

公開資料で確認出典 1出典 2

II / VALUE CREATION FUNCTIONS

資源を、どう価値へ変えるか。

以下は既存の8ステップへの編集上の対応づけです。各施設の公式な工程名や、全工程を自前で担うことを意味しません。

依頼された問いを吟味する

フィールドを提供するだけの案件と、地域に価値がある共創案件を区別する。企業に都合のよい実証だけを増やさないため、地域側が問い直す入口を持つ。

MDLの分析出典 1

生活と制度を横断して考える

ソーシャルワーカー、人文学、政策の視点を組み合わせる。消費者の要望だけでなく、暮らしの制約や価値観を踏まえて事業の前提を再検討する。

MDLの分析出典 1

身近な場で関係をつくる

VRでは地域の人が風景を撮影し、外出が難しい施設利用者に提示する。技術の性能と、人が制作・参加する過程を分けて観察できる構成である。

MDLの分析出典 1

研究・研修へ知見を返す

企業向け研修や研究に生活の文脈を取り入れる。ただし問いが変わったことと、生活の状態が改善したことは別々の成果として記録する必要がある。

MDLの分析出典 1出典 2

III / OUTPUT

直接、何が生まれたか。

試作品、データ、契約、標準、育成した人材など、活動から直接生まれたもの。

  1. 地域と関係を持つVR映像・体験活動を運営側が報告。

    運営者・関係者の報告出典 1
  2. 企業担当者の企画を捉え直す研修と、地域課題を扱う共同研究のメニュー。

    公開資料で確認出典 1出典 2

IV / OUTCOME

その結果、何が変わったか。

実際の利用、行動、業務、事業、地域の変化。報告された変化と、施設の活動に帰属できる効果は区別します。

  1. 生活者を共創相手に位置付ける手法と具体活動は確認できる。VRによる健康・交流の継続効果や研修後の事業成果は今回未確認。

    MDLの分析出典 1出典 2

PROJECT IN FOCUS / 具体的な事例

VRを活用した地域とつながるプロジェクト

確認できた段階:実証 調査確認日 2026-09-28

誰の課題を、どう扱ったか

地域で撮影した身近な景色を、外出が難しい介護施設の利用者に届ける。

公開資料で確認出典 1

生まれたもの

アクティブシニアや若者の撮影と福祉施設での活用を報告。

公開資料で確認出典 1

確認できた変化

比較評価に基づく長期の健康・交流改善は未確認。

公開資料では未確認

評価の限界:介助者の負担、視聴者の希望、制作側の継続を並べて測る。

DESIGN BACKWARDS FROM IMPLEMENTATION

社会実装から逆算して、
何を先に整えているか。

実証の先にある導入・運用・継続から、この事例の設計を読み解きます。原典で確認できる仕組みと、MDLの設計解釈・他地域へ応用するための提案を区別して読んでください。「提案」「未実施」と記す内容は、当地で実施済みの工夫ではありません。仕組みの存在と、全案件で成果が出たことも別に扱います。

01

問いの所有者を地域にも置く

企業の製品評価を始める前に、地域が解きたい問題を確認する。地域主体が断る・組み替える役割を持つことが、モニター募集との重要な違いになる。

MDLの分析出典 1
02

専門職を翻訳者にする

福祉の実践を知る人が、本人の言葉だけでは表れない生活の関係や制度を説明する。専門職による代弁が本人の希望を上書きしない確認も必要になる。

MDLの分析出典 1
03

技術の外に残る関係を追う

VR装置の利用回数だけでなく、制作側と施設の関係が続いたかを確認する。技術に原因を帰属させず、人的支援や活動頻度との関係を測る。

MDLの分析出典 1

MORE DETAIL / 運営・根拠・応用

運営の全体像と、学びを深める資料。

費用負担、公表値、応用条件、写真・動画、原典を続けて確認できます。

01どう動かしているのか。

生活者の経験に触れ、福祉専門職が知る暮らしのつながりや制度上の制約と、企業の技術・事業仮説を対話させる。企業担当者自身の思考枠組みを変える研修や、地域に合う研究を設計する。代表例のVR活用では外出が難しい介護施設利用者に、地域の若者やシニアが撮った身近な景色を見てもらう。単なる機器の効率評価ではなく、撮影する側と視聴する側が地域とのつながりを考える構成である。反応の紹介は運営側の報告であり、医学的効果の実証とはしない。地域側がテーマを再定義できることを、企業の市場調査への協力との違いとして読む。

  1. 依頼された問いを吟味する
  2. 生活と制度を横断して考える
  3. 身近な場で関係をつくる
  4. 研究・研修へ知見を返す

02誰が負担し、誰が担うか。

企業向け共創・研究・研修のメニューは公開。料金、行政委託と企業収入の比率、生活者の謝礼、案件別の費用配分は未確認。

制度やプログラムの財源と、各参加企業・地域に発生する費用は同じではありません。公開範囲を超える案件別予算・契約条件は未確認です。

03確認できたこと。

確認した事実 2026-09-28

運営者は単なるフィールド貸しを原則受け入れず、地域に価値があるテーマの共創を方針とする。

読み取れる範囲:地域主体の方針は確認できるが、案件の採否記録、契約上の拒否権、収支、参加者への利益還元、VRの長期的効果は未確認。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
運営者の報告 2026-09-28

市や福祉施設と連携し、若者・シニアが地域景観を撮影するVR活用を紹介。

読み取れる範囲:生活改善の比較評価や健康効果は示さない。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
MDL ANALYSIS

04日本で活かすなら。

応用するなら地域に常駐して生活課題を把握する主体を置き、企業の依頼を受ける前に地域側の目的を合意する。断る条件、参加者への返答、実験後の引受先も決める。

05そのまま真似できないこと。

地域主体の方針は確認できるが、案件の採否記録、契約上の拒否権、収支、参加者への利益還元、VRの長期的効果は未確認。

PROPOSAL / 未実施の検証案

06次に、何を確かめるか。

提案・未実施:運営者が次の一案件で当初の企業課題と地域との対話後の課題を記録し、90日後に変更された仕様と生活者への返答を確認。地域便益が不明なら再設計する。

07現場を、写真と動画で。

冒頭写真:大牟田駅西口と駅前空間の風景。

公式サイトで、写真・最新の活動を見る ↗

08原典を読む。

制度の説明と運営者による実績報告を区別しています。日付記載のない資料は、公表時点を確定できません。確認日は資料を確認した日であり、活動や成果が発生した日ではありません。

omuta-living-lab-01

Services ↗

運営主体、フィールド貸しを避ける方針、課題の再定義

大牟田リビングラボ · 公表:日付記載なし
確認箇所:方針とサービス · 確認日:2026-09-28
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Projects ↗

VRの参加主体と企業研修の実施

大牟田リビングラボ · 公表:日付記載なし
確認箇所:VR・研修 · 確認日:2026-09-28
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About ↗

2018年開始、NTT・市との関係、地域の調整者

大牟田リビングラボ · 公表:日付記載なし
確認箇所:最初の共同実験 · 確認日:2026-09-28

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