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DESIGN LAB
RESEARCH / 01
WORLD CO-CREATION ATLAS
ATLAS / 学びの入口 / デジタルで試す

8工程の実践教材 / つくり込む前に、弱い前提を確かめる

STEP 04.

デジタルで試す

画面、地図、計算、シミュレーションなどを、特定の問いに答える道具として使う。紙や会話で十分なら、デジタルの工程を省いてよい。

READ.
TRY.
RETHINK.

知る。自分の案件で考える。
確かめて、また学び直す。

実践シートを開く ↗

8工程は、価値創造機能の中にあります。資源を持ち込み、働きかけ、直接の成果と利用者・地域の変化を分けて確かめます。4つの切り口の読み方 →

AFTER THIS LESSON

読んだ後、できること。

読む目安 9分 / 演習の時間は含みません

01

目的|一番大きな不確実さを安く小さく試す

持ち帰る成果物は、試作そのものと『何を確かめ、何は確かめていないか』の記録。すべての機能を作る前に、案の採否が変わる前提を選ぶ。GDSのalphaの説明も、重要な仮定を試せる範囲の試作を重視している。

このステップのデジタルは必須条件ではない。会話の順序は台本、導線は紙の図、窓口間の引渡しは役割演習で試せる。実物の距離や人の関係性が主な不確実さなら05へ進む。

根拠:Government Digital Service / GOV.UK Service Manual・2019

02

進め方①|問いから道具を選ぶ

『アプリをつくる』ではなく、『案内を見て次の相談先を選べるか』などの一問にする。見栄えや高度な技術を足す前に、必要な入力と期待する行動を決める。

確かめたい問い最小の試作そこからは分からないこと
案内の意味が伝わるか紙またはクリックできる画面実生活で使う需要・継続効果
人や物が通れるか寸法を置いた図・簡易3D現地の感覚、実寸の使い勝手、安全の確定
受付が混む条件は何か到着・対応時間を仮置きした表計算仮定した需要や対応時間の真偽
引渡しが途切れないか架空の相談を使う台本・役割演習実際の相談の複雑さや機関の対応力
03

進め方②|同じ課題で比べ、助けた箇所を記録する

試す人には、操作方法を教える前に用事を伝える。『地域の支援を探して、次にどうするか選んでください』など、解決すべき課題で依頼する。迷った場所、戻った操作、読み違い、質問、支援が必要だった箇所を記録する。

案を比べるなら課題と説明の条件をそろえ、提示順による慣れにも注意する。『分かりやすいですか』への回答だけで採用しない。本人が望まない選択へ誘導していないか、紙や人の案内を選ぶ人が使えるかも確認する。

根拠:Government Digital Service / GOV.UK Service Manual・2019

04

進め方③|モデルの入力と出力を区別する

シミュレーションは仮定を整理する道具。来訪数、対応時間、移動速度などをどこから得たか記し、未測定なら仮定と表示する。条件を変えて、結論が逆転する場所を探す。精密な図や小数点の多い数値でも、入力が未確認なら実証結果にはならない。

個人の実データを必要としない試作では架空データを使う。公開できる試作と、内部だけで確かめる試作を分ける。実際の予約・相談・支払と混同されない説明を置き、試作品をそのまま本番運用へ移さない。

05

記入例|相談案内の分岐だけを試す

教育用の架空案件『ひだまり地区』では、空き店舗の開設前に『困りごと→相談先の候補→次の行動』の紙カードをつくる。必要なら同じ内容を画面にする。相談先は教材内の架空名とし、実在する窓口への誤送信を起こさない。

比較は現状の案内に相当する教材用の見本と、新しい案内の見本。確認するのは案内の理解、選択に必要な説明、職員の補助。相談先の受入れや、生活上の困りごとが解決する効果は未検証のまま05・06へ引き継ぐ。

06

出口|試作の限界と変更理由を渡す

既存の道具で問いに答えられれば新規開発は省く。課題が人の関係や制度の条件にあるなら01・03へ戻る。操作ができたことを需要、好意的な感想を利用継続、モデル上の改善を実測効果と解釈しない。

引継ぎは、試作の版、使用した課題、入力条件、助けが必要だった場面、変更理由、残る問い。Project PLATEAUとDigital Catapultの事例は『何をデジタルで見えるようにし、現場で何を確かめ直すか』という問いで読む。

WORKED EXAMPLE / 編集部による記入例

どこまで書けばよいか、例でつかむ。

以下は考え方を示す学習用の記入例です。実案件の実績・予算・合意を示すものではありません。

試作で崩したい前提
【教育用の架空仮説】相談案内の分岐を整理すると、住民が次の相談先の候補を理解できる。
道具と、今回つくらないもの
【架空の計画】紙の相談カードを使う。会員登録、予約機能、実際の相談記録システムはつくらない。
参加者に依頼する課題
【架空の計画】『この相談内容なら、次にどこへ、どう連絡するか選んでください。分からないところはそのまま教えてください。』
比べる対象と条件
【架空の計画】教材用の従来案内と新しい案内を同じ架空相談で比べる。順序と職員の補助を記録する。
入力の根拠と、まだ分からないこと
【架空の状態】相談先名・事例は架空。実需要、窓口の受入れ、継続利用、長期効果は未確認。
担当・変更条件・次の試作
【架空の計画】試作担当が誤解される語句を修正し、評価担当が変更理由を確認する。次は実寸の配置と受付の役割演習へ。

YOUR WORKSHEET / 自分の案件で考える

最小の試作を決める

デジタルを使わない選択も、検証する問いに合っていれば有効。

入力はこのブラウザに自動保存されます。ほかの端末への引き継ぎには「バックアップ」と「読み込み」を使ってください。共有する前に、個人情報や非公開情報が含まれていないか確認してください。

入力を待っています0 / 6項目を記入

それが違えば案を変える、という一つの仮定を選ぶ。

記入例を参考にする

【教育用の架空仮説】相談案内の分岐を整理すると、住民が次の相談先の候補を理解できる。

紙、会話、画面、計算、模型などから、問いに必要な最小範囲を選ぶ。

記入例を参考にする

【架空の計画】紙の相談カードを使う。会員登録、予約機能、実際の相談記録システムはつくらない。

操作方法を指示せず、達成したい用事を渡す。

記入例を参考にする

【架空の計画】『この相談内容なら、次にどこへ、どう連絡するか選んでください。分からないところはそのまま教えてください。』

課題、説明、提示順、必要な補助を記録する。

記入例を参考にする

【架空の計画】教材用の従来案内と新しい案内を同じ架空相談で比べる。順序と職員の補助を記録する。

仮定、実測、借用値を分け、現場で再確認する事項を書く。

記入例を参考にする

【架空の状態】相談先名・事例は架空。実需要、窓口の受入れ、継続利用、長期効果は未確認。

誰が記録を見て何を変えるか、次へ渡す版を決める。

記入例を参考にする

【架空の計画】試作担当が誤解される語句を修正し、評価担当が変更理由を確認する。次は実寸の配置と受付の役割演習へ。

次の人に説明できるか、確かめる

記入済みの数は進捗の目安です。内容の妥当性や、実行の準備が整ったことを判定するものではありません。

DECISION / 次に何をするか

進む。変える。いったん止める。

以下はMDLによる判断の手掛かりです。担当者と当事者で確認し、判断した日と理由をシートに残してください。

進める条件

検証した範囲で案内や操作の重大な障壁を把握でき、残る現場の問いが明確なら05へ進む。

戻って、変える条件

理解できても選べない、人の説明が不可欠、前提条件が違う場合は仕組みや案内を変える。必要に応じ01・03へ戻る。

保留・停止する条件

試作で確かめる問いがない、個人データの扱いを決められない、実利用と誤認される場合はその試作方法を止める。

SOURCES / 原典を読む

根拠と、読み取れる範囲。

定義・資料に書かれたことと、教材としての整理・演習を区別しています。記入例と判断基準はMDLによる学習用の提案です。

Government Digital Service / GOV.UK Service Manual · 2019

How the alpha phase works ↗

何が分かるか:重要な仮定を確かめる範囲の試作と、その結果に基づく次段階の判断を確認できる。

読み取れる範囲・限界:英国のサービス開発段階の説明。紙・空間・接客の具体的な演習は本教材独自の提案であり、試作は実証や本番の代用ではない。

確認箇所:Focus on testing your riskiest assumptions/Solving a whole problem for users/Deciding whether to move on to beta(2016公開、2019-05-08更新)
関連工程:04 デジタルで試す / 05 現物をつくる · 確認日:2026-09-27

Design Council · 公開年の記載なし

Framework for Innovation ↗

何が分かるか:課題の探索と定義、複数案の開発、小規模な試験、反復、協働の考え方を確認できる。

読み取れる範囲・限界:8ステップの順序や本教材の個別手順を規定する資料ではない。施設や案件の効果・費用を示す根拠ではない。

確認箇所:The process: using the Double Diamond/The design principles/Creating a culture of success(2026-09-27確認)
関連工程:01 課題を捉える / 02 未来を問う / 04 デジタルで試す / 05 現物をつくる · 確認日:2026-09-27

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