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RESEARCH / 01
WORLD CO-CREATION ATLAS
WORLD CO-CREATION ATLAS / 06 現場で確かめる / CASE 74

CASE 74 / 日本 / 松山市

松山・花園町通り

松山・花園町通り

交通処理の余力を検証して道路を再配分し、広がった歩道を使う人と維持する人をつなぐ。

松山市駅と城山公園を結ぶ花園町通りは、車道の余地を歩行・自転車・滞在へ再配分した250mの街路である。車線削減が目的なのではなく、交通機能を保ちながら衰えた歩行と商業の接点をつくり直す取り組みとして読む。市、商店街、専門家の検討と整備後の使い方を分けずに扱う。

公式サイトを見る ↗

都市・地域の実証 · 調査確認日 2026.09.28

松山市の花園町通り。
再整備後の対象道路
PHOTO: CT-May / Wikimedia Commons · 掲載元 ↗ · CC0 1.0 ↗
写真の詳細

再整備後の花園町通り(2025年5月)。
Hanazono-dori, Matsuyama 20250503 · 2025-05-03 · 配信元の画像を使用。表示サイズのみ調整し、切り抜き・色変更なし。

LOCATION / 所在地
日本・松山市
花園町通り中央部の概略代表座標。地区境界や路線の全範囲を示すものではない。
ESTABLISHED / 設立・開始
2011~2017年度事業、2017年度リニューアル完成。
OPERATOR / 運営
松山市が道路整備・管理を担い、地元商店街が沿道整備や活動に関与。樹木管理は市の委託、プランターの水やりは地元という過去の分担記録がある。
ROLE / 主な工程
課題を捉える / 仲間をつくる / デジタルで試す / 現物をつくる / 現場で確かめる / 事業にする

AT A GLANCE

この事例の要点。

概要をつかんでから、知りたい項目へ。

何をする場・制度?

松山市駅と城山公園を結ぶ花園町通りは、車道の余地を歩行・自転車・滞在へ再配分した250mの街路である。

運営の仕組みを読む ↓

何を学べる?

交通処理の余力を検証して道路を再配分し、広がった歩道を使う人と維持する人をつなぐ。

日本で活かす条件を読む ↓

どこまでわかっている?

公表された成果と、まだ確認できない点を分けて整理しています。

成果と根拠を確かめる ↓
対象単位
地区
状況
複数段階出典掲載時点の道路整備と管理分担を確認。歩行者数は2008年と2017年の比較、管理分担は2016年資料に基づく。2026年度の管理契約・稼働・収支は未確認。 確認日(asOf)は資料を閲覧した日であり、現況調査の実施日ではない。 · 2026-09-28

松山市駅と城山公園を結ぶ花園町通りの整備区間250m。市駅前広場の後年事業は別事業とする。

最初に読むポイント

市民・専門家・行政が模型や実験で検討し、地権者・テナントへ戸別訪問した。住民の最終許認可権は確認できない。

模型、交通シミュレーション、現地実験を使い、地権者・交通事業者・住民が道路の使い方を検討する。

最初に読むポイント

車線数を先に決めず、交通処理と歩行・滞在需要を実験で確認し、沿道の使い方と維持責任を同時に設計する。

交通処理の余力を検証して道路を再配分し、広がった歩道を使う人と維持する人をつなぐ。

どちらの入口でも、本文と根拠は同じです。最初に読むポイントだけを切り替えます。

VALUE CREATION / 価値が生まれる仕組み

この事例を、4つの切り口で。

交通の余力を根拠に既存道路を再配分し、住民との検討を滞在設備・沿道の活動へ渡した。舗装の完成では終わらず、道路管理と地域の手入れ・催事を接続することが再現条件となる。

I / INPUT

何を持ち込んでいるか。

活動の出発点となる資源と課題を分けて整理します。「自社」は、その場・制度を運営する組織を指します。

人的資本誰が、どんな力と責任を持ち寄るか
自社・運営組織

松山市が道路整備・管理を担い、地元商店街が沿道整備や活動に関与。樹木管理は市の委託、プランターの水やりは地元という過去の分担記録がある。

公開資料で確認出典 1出典 2出典 3
他社・事業会社

沿道地権者・テナント、交通事業者、施工・造園等の事業者。

公開資料で確認出典 1出典 2出典 3
行政・公共機関

松山市が交通検証、道路整備と管理を担う。

公開資料で確認出典 1出典 2出典 3
スタートアップ

新規事業の担い手は確認できるが、資本形態や全社の現在の存続状況は未確認。

公開資料では未確認
アカデミア

市パンフレットは松山アーバンデザインセンター長ら専門家の参画、交通シミュレーション等を記載する。

公開資料では未確認
市民・利用者・現場

住民・学生・公募参加者が空間の使い方を検討した。商店街の参加はすべての通行者の代表参加を意味しない。

有形資産

場所・設備・実証環境

幅40m・長さ250mの道路、歩道、自転車道、ベンチ、電源・給水設備、沿道建物。

公開資料で確認出典 1出典 2出典 3

関係資本

信頼・ネットワーク・導入先

道路整備の市と沿道の権利者が対話し、交通事業者と住民が検討に加わる。道路上の滞在と物流・通行の利害を同時に扱う関係が必要。

金融資本

活動資金・投資・費用負担

市パンフレットの総事業費は約12.5億円。地元主体の建物ファサード整備を併行した。現在の維持費、催事収支、補助内訳・修繕更新費の全体像は未確認。

公開資料で確認出典 1出典 2出典 3

知的資本・データ

技術・知財・知識・標準

交通シミュレーション、模型、社会実験と、地権者・テナントの個別意見。維持管理の過去回答から公共と地元の作業境界を学べる。

課題・ニーズ

誰の何を変えるのか

道路の交通機能を守りながら、減った歩行と沿道の活動を回復し、滞在できる空間へ変えたい。

II / VALUE CREATION FUNCTIONS

資源を、どう価値へ変えるか。

以下は既存の8ステップへの編集上の対応づけです。各施設の公式な工程名や、全工程を自前で担うことを意味しません。

交通処理を先に確かめる

市は1車線で処理できる交通状況と説明する。減らす車線数の外形を真似せず、物流、交差点、周辺迂回を含む条件を地域ごとに確認する。

実験を設計へ返す

模型と交通シミュレーション、仮設の社会実験で空間と動線を確かめる。住民の要望と交通管理者の判断がどの変更へ反映されたかを追う。

日常作業を組み込む

専門家の樹木管理と地元の花壇の手入れは異なる。ボランティアの存在を無期限の無償労働と仮定せず、担い手交代と費用を確認する。

MDLの分析出典 1

III / OUTPUT

直接、何が生まれたか。

試作品、データ、契約、標準、育成した人材など、活動から直接生まれたもの。

  1. 車道縮小、自転車道・歩道・滞在設備の整備を2017年度に完成。

    公開資料で確認出典 1出典 2出典 3
  2. 整備・開業・参加機会は成果物として数え、営業利益、継続雇用、住民の生活改善とは別に評価する。

IV / OUTCOME

その結果、何が変わったか。

実際の利用、行動、業務、事業、地域の変化。報告された変化と、施設の活動に帰属できる効果は区別します。

  1. 市への聞取に基づく国の研究報告は、2008年から2017年の12時間歩行者数増加を報告。

    運営者・関係者の報告出典 1
  2. 歩行者の増加は2008年と2017年の前後値で市への聞取による。比較群や売上・事故の純効果、2026年の維持分担継続は未確認。

PROJECT IN FOCUS / 具体的な事例

松山・花園町通り

確認できた段階:複数段階 調査確認日 2026-09-28

誰の課題を、どう扱ったか

交通の余力を根拠に既存道路を再配分し、住民との検討を滞在設備・沿道の活動へ渡した。舗装の完成では終わらず、道路管理と地域の手入れ・催事を接続することが再現条件となる。

生まれたもの

車道縮小、自転車道・歩道・滞在設備の整備を2017年度に完成。

公開資料で確認出典 1出典 2出典 3

確認できた変化

市への聞取に基づく国の研究報告は、2008年から2017年の12時間歩行者数増加を報告。

運営者・関係者の報告出典 1

評価の限界:現在の保守分担・費用、売上と交通安全の純効果、イベント時以外の利用分布は未確認。

DESIGN BACKWARDS FROM IMPLEMENTATION

社会実装から逆算して、
何を先に整えているか。

実証の先にある導入・運用・継続から、この事例の設計を読み解きます。原典で確認できる仕組みと、MDLの設計解釈・他地域へ応用するための提案を区別して読んでください。「提案」「未実施」と記す内容は、当地で実施済みの工夫ではありません。仕組みの存在と、全案件で成果が出たことも別に扱います。

01

交通処理と実際の使い方から断面を選ぶ

観測された工夫:模型、ミクロ交通流シミュレーション、仮設の社会実験を重ね、片側1車線で処理できる条件を確認しつつ歩道・自転車道を広げた。完成断面の模倣ではなく、車・自転車・歩行者が使う条件から再配分へ戻る方法として比較する。

MDLの分析出典 1
02

負担と権限を契約へ落とす

移植時は建設と運営の負担を分け、清掃・安全・修繕・撤退時の責任を契約で確かめる。未確認の費用をゼロとして収支を作らない。

03

評価して次の投資を決める

未実施の検証案:市と商店街が同じ時間帯の歩行・自転車・車の流れ、滞在、清掃工数、店舗売上を季節別に測り、安全と営業が両立しなければ配置・運営を調整する。 利用と負担が両立すれば継続、片方のみなら運営変更、維持負担が上限を超えれば拡張を停止する。

MORE DETAIL / 運営・根拠・応用

運営の全体像と、学びを深める資料。

費用負担、公表値、応用条件、写真・動画、原典を続けて確認できます。

01どう動かしているのか。

幅員40m・延長250mの道路で、片側2車線を1車線へ縮小し、自転車道と歩行空間を整えた。市は自動車交通を片側1車線で処理できる状況だったと説明する。地権者・テナントへの戸別訪問、交通事業者等の懇談会、住民・学生等のワークショップを実施し、模型、ミクロ交通流シミュレーション、社会実験で検討した。歩道には滞在場所とイベント用電源・給水設備を置き、東側では地元が建物外観を整えた。2016年市回答ではイチョウ剪定等は専門業者へ委託、商店街プランターは市の花苗支給と地元の水やりを分担しており、整備後も日常作業を担う主体が要る。

  1. 交通処理と歩行需要を確認
  2. 所有者・住民と模型・実験で検討
  3. 車道を歩行・自転車空間へ再配分
  4. 沿道活動と維持作業を継続

02誰が負担し、誰が担うか。

市パンフレットの総事業費は約12.5億円。地元主体の建物ファサード整備を併行した。現在の維持費、催事収支、補助内訳・修繕更新費の全体像は未確認。

制度やプログラムの財源と、各参加企業・地域に発生する費用は同じではありません。公開範囲を超える案件別予算・契約条件は未確認です。

03確認できたこと。

確認した事実 2026-09-28確認

延長250m・幅員40m、総事業費約12.5億円、片側2車線から1車線へ再配分。

読み取れる範囲:歩行者の増加は2008年と2017年の前後値で市への聞取による。比較群や売上・事故の純効果、2026年の維持分担継続は未確認。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
確認した事実 2026-09-28確認

地権者等への訪問、ワークショップ、交通シミュレーションと社会実験を実施。

読み取れる範囲:歩行者の増加は2008年と2017年の前後値で市への聞取による。比較群や売上・事故の純効果、2026年の維持分担継続は未確認。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
運営者の報告 2008・2017年

国交省研究報告は2008年2,955人/12時間、2017年5,512人/12時間の歩行者数を市への聞取に基づき記載。

読み取れる範囲:歩行者の増加は2008年と2017年の前後値で市への聞取による。比較群や売上・事故の純効果、2026年の維持分担継続は未確認。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
MDL ANALYSIS

04日本で活かすなら。

車線数を先に決めず、交通処理と歩行・滞在需要を実験で確認し、沿道の使い方と維持責任を同時に設計する。

05そのまま真似できないこと。

歩行者の増加は2008年と2017年の前後値で市への聞取による。比較群や売上・事故の純効果、2026年の維持分担継続は未確認。

PROPOSAL / 未実施の検証案

06次に、何を確かめるか。

市と商店街が同じ時間帯の歩行・自転車・車の流れ、滞在、清掃工数、店舗売上を季節別に測り、安全と営業が両立しなければ配置・運営を調整する。

07現場を、写真と動画で。

冒頭写真:松山市の花園町通り。

公式サイトで、写真・最新の活動を見る ↗

08原典を読む。

制度の説明と運営者による実績報告を区別しています。日付記載のない資料は、公表時点を確定できません。確認日は資料を確認した日であり、活動や成果が発生した日ではありません。

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花園町通りリニューアルパンフレット ↗

事業規模・費用・参加・社会実験・設備

松山市 · 公表:2023年掲載版
確認箇所:p.3~4 · 確認日:2026-09-28
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タウンミーティング意見と市の対応 ↗

樹木管理委託とプランター管理分担

松山市 · 公表:2016-11-22
確認箇所:項目5・6 · 確認日:2026-09-28
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道路空間活用事例調査研究 ↗

市聞取による歩行者前後値

国土交通省国土交通政策研究所 · 公表:2023年
確認箇所:花園町通り節 · 確認日:2026-09-28

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公式動画

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