I / INPUT
何を持ち込んでいるか。
活動の出発点となる資源と課題を分けて整理します。「自社」は、その場・制度を運営する組織を指します。
- 自社・運営組織
D-Labの教員、研究エンジニア、進行役。冷却庫ではEric Verploegenらが設計、現地施工、計測を担う。
公開資料で確認出典 1- 行政・公共機関
Co-Design Summitの混成参加者には行政を含む。ただし冷却庫の行政調達や補助制度への正式採用は公開資料では未確認。
公開資料で確認出典 1- スタートアップ
- 市民・利用者・現場
農家、農協、輸送者、市場の販売者。価格だけでなく、収穫から販売までの困り事や既存の工夫を伝える設計参加者。
公開資料で確認出典 1
有形資産
場所・設備・実証環境関係資本
信頼・ネットワーク・導入先金融資本
活動資金・投資・費用負担冷却庫研究はJ-WAFSの複数助成を活用。2023年の試作建設費はケニア太陽光型1.5万米ドル、インド系統電力型8,100米ドルで、条件の異なる個別実績。現在の販売価格・保守費・総原価とは別。
知的資本・データ
技術・知財・知識・標準課題・ニーズ
誰の何を変えるのかII / VALUE CREATION FUNCTIONS
資源を、どう価値へ変えるか。
以下は既存の8ステップへの編集上の対応づけです。各施設の公式な工程名や、全工程を自前で担うことを意味しません。
III / OUTPUT
直接、何が生まれたか。
試作品、データ、契約、標準、育成した人材など、活動から直接生まれたもの。
IV / OUTCOME
その結果、何が変わったか。
実際の利用、行動、業務、事業、地域の変化。報告された変化と、施設の活動に帰属できる効果は区別します。
PROJECT IN FOCUS / 具体的な事例
強制送風式蒸発冷却庫:Solar Freeze/Hunnarshala/CoolVeg
確認できた段階:複数段階 調査確認日 2026-09-28
生まれたもの
設計公開、現地実機、保存試験、携帯型・輸送型という用途別の展開。携帯型の販売提供まで確認できる。
確認できた変化
確認できる効果は特定条件下での保存期間改善。利用者の恒常的な純所得増と事業者の長期採算は未確認。
評価の限界:試作品の性能、販売提供、普及台数、利用者の生活改善を別々に追跡する必要がある。
DESIGN BACKWARDS FROM IMPLEMENTATION
社会実装から逆算して、
何を先に整えているか。
実証の先にある導入・運用・継続から、この事例の設計を読み解きます。原典で確認できる仕組みと、MDLの設計解釈・他地域へ応用するための提案を区別して読んでください。「提案」「未実施」と記す内容は、当地で実施済みの工夫ではありません。仕組みの存在と、全案件で成果が出たことも別に扱います。
MORE DETAIL / 運営・根拠・応用
運営の全体像と、学びを深める資料。
費用負担、公表値、応用条件、写真・動画、原典を続けて確認できます。
01どう動かしているのか。
代表的なCo-Design Summitは約1週間。地域ホストとD-Labが事前調査で扱う課題の範囲を絞り、行政、企業、NGO、社会起業家、地域利用者を招く。標準像は25~50人を5~8チームに分け、各組に経験ある進行役1~2人を置く。現地の制約だけでなく既存の技術・資産を観察し、複数案から一つを選んで当事者と試す。別系統のIDDSは2~4週間で、終了後はIDINネットワークへつながる。大学授業、共同設計、地域自身による設計を区別する運営であり、参加型手法が高コストになる場合もあると公式に認める。参加を妨げる保育・移動・逸失賃金の補填を検討する点まで方法論に含めている。目標は試作品だけでなく、地域側の設計能力も残すことだ。
- 地域ホストと課題・参加条件を事前設計
- 地域の強みと暮らしを現地で理解
- 当事者・専門家の混成チームで試作
- 現地利用者と試し、継続する主体へつなぐ
02誰が負担し、誰が担うか。
MIT D-Lab Annual Fundへの寄付、財団・開発機関などの支援。公式はRockefeller Foundation、Community Jameel、USAID、KOICA、GIZ等の支援歴を記載。現在の財源構成比、案件別負担、地域ホストの報酬は未確認。
制度やプログラムの財源と、各参加企業・地域に発生する費用は同じではありません。公開範囲を超える案件別予算・契約条件は未確認です。
03確認できたこと。
Co-Design Summitの典型は25~50人、5~8チーム、各組1~2人のファシリテーター。
読み取れる範囲:標準的な構成例であり、すべての開催回の実績ではない。
原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓04日本で活かすなら。
日本への応用では、地域課題を募集する前に、当事者が参加できる条件を予算化する。自治会の代表だけでは拾えない非利用者、介護者、外国語話者、現場職員を含め、交通費・謝礼・保育・通訳を運営費に持つ。学生に調査を任せきらず、地域側に試作品の修理・改善と結果説明を引き受ける責任者を置く。評価は参加人数に加えて、当事者から提案された変更の採用率、終了後90日の利用・改善継続、地域側だけで再試作できたかを測る。これは本調査の設計提案であり、D-Labの共通契約条件ではない。
05そのまま真似できないこと。
短期間の共同作業と長期の生活改善は別の成果である。公式自体が参加型設計を万能薬とせず、費用と適合性を問う。参加に時間を割ける人だけが残れば、困窮度が高い人の意見が薄くなる。今回確認した公開資料では、全試作品の3年・5年継続率、地域への権限・知財移管率、費用対効果を同一母集団で追えない。成功例の存在を全案件の成功率に置き換えない。
06次に、何を確かめるか。
提案・未実施:自治体担当者を実装責任者、地域団体を参加支援責任者にして、1課題を90日間試す。開始前に当事者10人の現行行動と負担を測り、当事者が提案した設計変更・継続利用・総参加費用を記録。90日後に利用継続と地域側の改善担当が両立すれば継続、参加偏りが大きければ募集を修正、引受主体が不在なら拡張を止める。
07現場を、写真と動画で。
冒頭写真:レンガ造りのMIT N51ビル。角に撮影当時のMIT Museumの看板がある。
Co-Design Summits|MIT D-Lab公式ページ掲載動画
MIT D-Lab
公式サイトで見る ↗MIT D-Lab紹介|ABOUT掲載動画
MIT D-Lab
公式サイトで見る ↗08原典を読む。
The MIT Morningside Academy for Design welcomes D-Lab ↗
2002年設立、2025年の所属変更、地域との共同設計の位置付け
Addressing food insecurity in arid regions with an open-source evaporative cooling chamber design ↗
ケニア・インドの現地試作、2023年時点の建設費、無特許の公開設計、J-WAFS支援
Forced-Air Evaporative Cooling Chambers ↗
携帯型のケニア・ナイジェリアでの購入可能性、ColdHubsとの輸送型開発、容量と資金支援
Bringing a forced-air evaporative cooling chamber to life in Kenya ↗
現地部材・電圧適合、農家・運送者・販売者への面談、温湿度の遠隔記録
