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WORLD CO-CREATION ATLAS
ATLAS / 学びの入口 / 進まなくなったとき、症状から見直す

つまずきから学ぶ / TROUBLESHOOTING / 原因を決めつけずに診断する

PAUSE. LOOK. ADAPT.

進まなくなったとき、症状から見直す

交流で終わる、PoCから買われない、運営が疲れる。6つの症状から、確かめる情報と継続・変更・停止の選択肢を探す。

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TRY.
RETHINK.

知る。自分の案件で考える。
確かめて、また学び直す。

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AFTER THIS LESSON

読んだ後、できること。

読む目安 12分 / 演習の時間は含みません

01

診断の入口:困っている人と、止まっている判断を特定する

【分析】「共創がうまくいかない」は広すぎる。誰が何をできず、いつから、どの程度困っているのかを、契約・作業・利用・問い合わせの記録で具体化する。

【分析】以下の原因候補は診断仮説であり、関連事例がその症状を起こしたという意味ではない。比較用に、追加投資せず現状を続けた場合の費用と負担も残す。

【事実】PLATEAUの自治体交流会の公式記録には、費用対効果の説明、PC・回線の制約、人事異動後の運用維持、後継者不足等の声がある。見える技術課題の背後に、予算と運営の問題があるかを確認する手がかりになる。

根拠:国土交通省 Project PLATEAU・2026-09-11

02

6つの症状を、確認する情報へ変える

【分析】一行につき一つの真因があるとは限らない。まず2つの原因候補を選び、どの観察なら見分けられるかを考える。

症状原因の候補確かめる情報選べる対応関連する事例
【観察例】イベントは開くが、案件が生まれない【仮説】課題を持つ人と決める人が不在/交流の指標だけを追う/案件化に必要な担当時間がない。【提案】直近の相談が、課題確認・責任者・予算・次回判断のどこで止まったかを追う。参加者への満足度だけで診断しない。【提案】A 課題責任者との相談会へ変更。B 少数案件に伴走時間を配分。C 学習・交流が目的なら目的と評価を明確化。需要がなければ案件化事業を止める。【参照】Forum Virium Helsinki、Openlab Stockholm。課題形成と市の現場への接続を読む。
【観察例】PoCは動くが、購入されない【仮説】技術指標と購入基準が違う/支払者がいない/保守・調達条件が合わない/従来方式の方が安い。【提案】見送った案件の理由を利用部門と購買で照合。初回支払、総費用、受入基準、年間予算、未処理条件を確認。【提案】A 有償の小さな購入仕様へ変更。B 運用・保守を含むサービスへ変更。C 既存業務を改善。便益や支払者がなければ実証を止める。【参照】BMW Startup Garage、CampX。試験と後続契約を分けて読む。
【観察例】運営者が疲弊し、返事や調整が遅れる【仮説】担当者に案件が集中/依頼の範囲が際限なく広がる/運営費に調整工数が入っていない/役割が曖昧。【提案】2週間の業務量、待ち案件、時間外対応、判断待ち、無償作業を記録。本人の意欲だけを原因にしない。【提案】A 受付と同時進行数を絞る。B 権限・窓口・例外対応を分担。C 必要な運営人時を予算化。回復条件が整うまで新規募集を休止。【参照】MIT D-Lab、Forum Virium Helsinki。事前準備と参加・調整の仕事を洗い出すために比較する。
【観察例】アンケートを重ねても、住民の不信が続く【仮説】意見が判断に届かない/既に方針が固定/参加者が偏る/負担やデータ利用への異論が未解決。【提案】意見→判断→理由の返答履歴、参加しなかった人、反対理由、変更できる範囲を確認。不信を説明不足と決めつけない。【提案】A 決められる範囲を明示し共同修正。B 個別・多言語・対面の経路を増やす。C 負担や権限の設計を戻す。重大な未解決事項があれば開始を保留。【参照】Forum Virium Helsinki、Marineterrein。参加の有無と決定への影響を分ける。
【観察例】デジタルツインのデータが、現場判断に使えない【仮説】必要な属性・精度・時点が違う/実測との対応が不明/業務や端末に合わない/利用権や更新担当が未整理。【提案】一つの業務判断を選び、入力→変換→出力→判断を実行。データ時点、誤差、欠測、権利、更新費、担当交代後の操作を確認。【提案】A 必須の属性・更新だけ整備。B 2Dや現地計測へ戻して比較。C 接続・操作・権限を修正。誤差で結論が逆転する用途では使用を止める。【参照】Project PLATEAU、Digital Catapult。モデルの整備と業務への定着を分ける。
【観察例】助成が終わると、引継ぎ先がない【仮説】財源が開発費だけ/受益者と支払者が異なる/引受主体に権限や人員がない/便益が継続費を下回る。【提案】終了後12か月の人件費・保守・更新費、所有・利用権、窓口、引受者の予算と合意、終了時の利用者への影響を確認。【提案】A 通常予算・業務へ移す。B 利用組織の共同負担にする。C 機能を縮小し記録と手順を移管。引受不能なら期限を告知し安全に終了する。【参照】Forum Virium Helsinki、Marineterrein、Digital Catapult。研究終了と運営継続の境界を読む。

根拠:Forum Virium Helsinki・2024-05-13 / BMW Group Startup Garage・更新日非表示・2026-09-27確認 / Kris Steen / Ellen van Bueren, Technology Innovation Management Review・2017-07 / 国土交通省 Project PLATEAU・2026-09-11 / Marineterrein Amsterdam・更新日非表示・2025-09-15の管理移管を記載

03

次の確認は「仮説を見分ける」ために行う

【MDL仮想例・未実施】PoC後に購入がないとき、仮説Aを「価値はあるが予算の時期が合わない」、仮説Bを「運用費込みでは価値がない」と置く。利用部門が算出した便益と年間総費用、予算責任者の次の判断日を確認する。会議を増やすだけでは両者を見分けられない。

【提案】Aが残るなら、予算判断までの期間・費用を限定する。Bが残るなら、用途の縮小、業務改善、停止を比較する。どちらの情報も得られないなら、検証不能なまま拡張しない。

【分析】停止は失敗の別名ではない。合わない手段を止め、利用者への連絡、データ・設備の扱い、未払い、引継ぎを整理できれば、次の案件が同じ負担を繰り返すのを防げる。

04

30・90・365日で、増やす前に運営を立て直す

【提案・未実施】30日:案件責任者が症状を数値と行動で定義し、2つの原因候補を見分ける資料を集める。現場担当と負担を受ける人に結果を確認する。

【提案・未実施】90日:予算・運営責任者が、小さな変更の効果、追加工数、副作用を判断する。比較可能な期間・対象がないときは、確かめた範囲を限定して報告する。

【提案・未実施】365日:終了した案件も含め、継続利用、費用、担当交代、問い合わせを確認する。何をやめ、何を手順に残し、次の募集条件へどう反映したかを記録する。

WORKED EXAMPLE / 編集部による記入例

どこまで書けばよいか、例でつかむ。

以下は考え方を示す学習用の記入例です。実案件の実績・予算・合意を示すものではありません。

症状を一文で
仮想例:検証終了から2か月、利用部門は使いたいが年間保守費の負担部門が決まらない。
仮説と反対仮説
仮想例:予算日程の問題か、保守費を含めると便益不足なのか。
次に確認する情報
仮想例:現場長と経理が2週間で年間総費用と便益、予算審査日を確認する。
結果で変わる判断
仮想例:便益があるなら期限付きで予算化を検討。ないなら機能を縮小するか終了し、記録を残す。

YOUR WORKSHEET / 自分の案件で考える

止まっている1案件の診断メモを書く

成功談に合わせず、いま観察できることから記入します。原因がまだ分からないことも、有効な診断結果です。

入力はこのブラウザに自動保存されます。ほかの端末への引き継ぎには「バックアップ」と「読み込み」を使ってください。共有する前に、個人情報や非公開情報が含まれていないか確認してください。

入力を待っています0 / 4項目を記入

誰の、どの行動・判断が、いつから止まっているか。

記入例を参考にする

仮想例:検証終了から2か月、利用部門は使いたいが年間保守費の負担部門が決まらない。

一方が正しければ対応が変わる、異なる説明を二つ書く。

記入例を参考にする

仮想例:予算日程の問題か、保守費を含めると便益不足なのか。

誰が、いつまでに、何を見れば見分けられるか。

記入例を参考にする

仮想例:現場長と経理が2週間で年間総費用と便益、予算審査日を確認する。

継続・変更・停止と、利用者への説明・引継ぎをセットにする。

記入例を参考にする

仮想例:便益があるなら期限付きで予算化を検討。ないなら機能を縮小するか終了し、記録を残す。

次の人に説明できるか、確かめる

記入済みの数は進捗の目安です。内容の妥当性や、実行の準備が整ったことを判定するものではありません。

DECISION / 次に何をするか

進む。変える。いったん止める。

以下はMDLによる判断の手掛かりです。担当者と当事者で確認し、判断した日と理由をシートに残してください。

進める条件

【提案条件】次の検証で判断が変わり得て、責任者・期間・追加費用・負担の上限が定まるなら続ける。

戻って、変える条件

【提案条件】仮説が外れた、受益者が違った、または運営負担が大きい場合は課題・手段・体制を変更する。

保留・停止する条件

【提案条件】便益の見込みがない、必要な責任や資源を確保できない、または負担を許容範囲に戻せない場合は停止し、説明と引継ぎを完了する。

SOURCES / 原典を読む

根拠と、読み取れる範囲。

定義・資料に書かれたことと、教材としての整理・演習を区別しています。記入例と判断基準はMDLによる学習用の提案です。

Forum Virium Helsinki · 2024-05-13

Empowering marginalised communities: Innovative services piloted in Helsinki ↗

何が分かるか:実施側の一次報告。市の専門職と利用者による設計、共同テスト、実証の2024年秋までの延長を確認する。

読み取れる範囲・限界:個別の発言録、仕様差分、決裁・契約原本、前後比較、延長後の利用は掲載されていない。好評価は因果効果ではない。

確認箇所:Service map helps city residents
関連工程:01 課題を捉える / 03 仲間をつくる / 06 現場で確かめる / 08 社会へ広げる · 確認日:2026-09-27

BMW Group Startup Garage · 更新日非表示・2026-09-27確認

FAQ | BMW Group Startup Garage ↗

何が分かるか:供給者登録、購入注文、統合・検証費、標準期間と後続契約交渉という制度の設計を確認。

読み取れる範囲・限界:制度案内であり原契約ではない。標準期間をAFWの全開発期間へ当てはめない。採択と継続購入は別。

確認箇所:General: payment structure / program duration / What happens after the program?
関連工程:03 仲間をつくる / 06 現場で確かめる / 07 事業にする · 確認日:2026-09-27

Kris Steen / Ellen van Bueren, Technology Innovation Management Review · 2017-07

The Defining Characteristics of Urban Living Labs ↗

何が分かるか:原著。利用者との開発・意思決定を、テストへの参加や利用者データの収集から区別する。

読み取れる範囲・限界:特定地域の90件を定義で点検した研究。世界の成功率や生活改善の因果効果を測ったものではない。

確認箇所:Living Labs in Practice / User involvement challenges
関連工程:01 課題を捉える / 03 仲間をつくる / 06 現場で確かめる · 確認日:2026-09-27

国土交通省 Project PLATEAU · 2026-09-11

現場のリアルな課題をどう乗り越える? 3D都市モデル活用の最前線を学ぶ自治体交流会 ↗

何が分かるか:自治体職員が挙げた費用対効果、端末・回線、担当交代、後継者、継続財源の課題を記録した一次資料。

読み取れる範囲・限界:交流会の記録であり全国の発生率ではない。後半のアイデアソン案・数値目標は実装成果ではない。本教材は診断の論点に限って使用。

確認箇所:PLATEAUの具体的な活用方法や運用の本音を語り合う「ユースケース座談会」
関連工程:03 仲間をつくる / 04 デジタルで試す / 07 事業にする / 08 社会へ広げる · 確認日:2026-09-27

Marineterrein Amsterdam · 更新日非表示・2025-09-15の管理移管を記載

Nu — Beheer van het Marineterrein ↗

何が分かるか:地区の日常管理が2025年9月にVoets+TEPPへ移ったことと、建物・外部空間等の役割を確認。

読み取れる範囲・限界:地区管理の説明。Smart Roof固有の保守・計測・データの移管は記載されない。過去の実験結果や恒久土地利用の承認とは別。

確認箇所:Beheer van het Marineterrein
関連工程:03 仲間をつくる / 08 社会へ広げる · 確認日:2026-09-27

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