I / INPUT
何を持ち込んでいるか。
活動の出発点となる資源と課題を分けて整理します。「自社」は、その場・制度を運営する組織を指します。
- スタートアップ
新規事業の担い手は確認できるが、資本形態や全社の現在の存続状況は未確認。
公開資料では未確認- アカデミア
学術機関の正式な意思決定権、継続的な資金負担、評価データへのアクセスは未確認。
公開資料では未確認
有形資産
場所・設備・実証環境関係資本
信頼・ネットワーク・導入先金融資本
活動資金・投資・費用負担知的資本・データ
技術・知財・知識・標準課題・ニーズ
誰の何を変えるのかII / VALUE CREATION FUNCTIONS
資源を、どう価値へ変えるか。
以下は既存の8ステップへの編集上の対応づけです。各施設の公式な工程名や、全工程を自前で担うことを意味しません。
施設と運行を分ける
サービスをまとめて更新
低床化・頻度・停留場・接続を組み合わせる。車両の外見だけを他都市へ移しても、目的地や需要密度が異なれば利用増は再現しない。
観測と推定を分ける
III / OUTPUT
直接、何が生まれたか。
試作品、データ、契約、標準、育成した人材など、活動から直接生まれたもの。
2006年のLRT化と2020年の南北接続・直通運転を実施。
整備・開業・参加機会は成果物として数え、営業利益、継続雇用、住民の生活改善とは別に評価する。
IV / OUTCOME
その結果、何が変わったか。
実際の利用、行動、業務、事業、地域の変化。報告された変化と、施設の活動に帰属できる効果は区別します。
市は開業前後に平日約2.2倍、休日約4.7倍の利用者増を報告する。
利用増は前後比較でありLRTだけの因果効果ではない。12%は利用者回答で、自動車総走行の12%減少や直接計測したCO2削減量を意味しない。
PROJECT IN FOCUS / 具体的な事例
富山港線LRTと南北接続
確認できた段階:複数段階 調査確認日 2026-09-28
誰の課題を、どう扱ったか
評価の限界:現在の路線単独収支、公共負担と保守更新総額、沿線施策を分離した純便益は未確認。
DESIGN BACKWARDS FROM IMPLEMENTATION
社会実装から逆算して、
何を先に整えているか。
実証の先にある導入・運用・継続から、この事例の設計を読み解きます。原典で確認できる仕組みと、MDLの設計解釈・他地域へ応用するための提案を区別して読んでください。「提案」「未実施」と記す内容は、当地で実施済みの工夫ではありません。仕組みの存在と、全案件で成果が出たことも別に扱います。
MORE DETAIL / 運営・根拠・応用
運営の全体像と、学びを深める資料。
費用負担、公表値、応用条件、写真・動画、原典を続けて確認できます。
01どう動かしているのか。
富山港線は2006年に低床車両、新停留場、運行本数増等を伴ってLRT化した。市の比較表では2005年から2006年の1日平均利用者が平日2,266人から4,893人、休日1,045人から4,917人へ増えた。利用者アンケートは自動車からの転換を約12%とするが、一時点の自己申告である。2020年の南北接続では、富山市が軌道整備事業者、富山地方鉄道が運送事業者となり直通運転へ移行した。接続と会社合併による運賃統合もサービス変更であり、2006年の効果に後年の変化を混ぜない。軌道の保守更新、公的負担、生活上の移動機会を分けて評価する必要がある。
- 既存線の需要と技術・収支を検討
- 公共整備と民間運行を分担
- 頻度・車両・停留場を更新
- 接続後の利用と負担を追跡
02誰が負担し、誰が担うか。
富山港線導入は公設民営の考え方で建設費を公共が負担し、第三セクターが運行。南北接続では市が軌道整備・車両購入、富山地方鉄道が運行。現行の費用分担総額は未確認。
制度やプログラムの財源と、各参加企業・地域に発生する費用は同じではありません。公開範囲を超える案件別予算・契約条件は未確認です。
03確認できたこと。
2005→2006年の1日利用は平日2,266→4,893人、休日1,045→4,917人。
読み取れる範囲:利用増は前後比較でありLRTだけの因果効果ではない。12%は利用者回答で、自動車総走行の12%減少や直接計測したCO2削減量を意味しない。
原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓04日本で活かすなら。
交通施設を単独導入せず、頻度、乗継、目的地、施設更新財源と運行責任を同時に設計する。
05そのまま真似できないこと。
利用増は前後比較でありLRTだけの因果効果ではない。12%は利用者回答で、自動車総走行の12%減少や直接計測したCO2削減量を意味しない。
06次に、何を確かめるか。
市と運行者が時間帯別利用・運行費・保守更新費を公開し、沿線と比較地区の外出行動を継続測定して、頻度改善と周辺整備の寄与を分ける。
07現場を、写真と動画で。
冒頭写真:富山駅北停留場の富山ライトレールTLR0603A。
公式サイトで、写真・最新の活動を見る ↗