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RESEARCH / 01
WORLD CO-CREATION ATLAS
WORLD CO-CREATION ATLAS / 07 事業にする / CASE 85

CASE 85 / フランス / パリ

Paris School Streets

パリ・スクールストリート

学校前を歩行者優先にする時は、規制の数より使える空間と必要な通行を確かめる。

学校周辺の道路を歩行者優先に変え、通学、安全、遊び、地域の滞在に使う施策。Rues aux écolesからRues aux enfantsという表現へ広がっている。校庭内を改修するOasisとは対象、決裁、維持条件が異なるため別の事例とする。一律に道路を完全閉鎖するのではなく、配送や沿道駐車場への必要なアクセスを残す場所もある。実施数の数え方と整備の質を分ける必要がある。

公式サイトを見る ↗

都市・地域の実証 · 調査確認日 2026.09.28

歩行者化されたパリ18区Ferdinand-Flocon通り。
実際の施設・地区
PHOTO: Scarabocchio · 掲載元 ↗ · CC BY-SA 4.0 ↗
写真の詳細

学校周辺道路の歩行者化の実例(2023年)。
Rae 75018 flocon vers sud.jpg · 2023-09-05 · 配信元の画像を使用。表示サイズのみ調整し、切り抜き・色変更なし。

LOCATION / 所在地
フランス・パリ
パリ市中心の代表位置。対象街路は市内に分布し、校庭のOasisとは別の道路施策。
ESTABLISHED / 設立・開始
2020年のロックダウン解除期の試行から拡大。
OPERATOR / 運営
パリ市と区の道路施策。道路管理・整備主体と学校の日常運営者は異なり、沿道利用者のアクセス条件を調整する。
ROLE / 主な工程
課題を捉える / 仲間をつくる / 現物をつくる / 現場で確かめる / 事業にする / 社会へ広げる

AT A GLANCE

この事例の要点。

概要をつかんでから、知りたい項目へ。

何をする場・制度?

学校周辺の道路を歩行者優先に変え、通学、安全、遊び、地域の滞在に使う施策。

運営の仕組みを読む ↓

何を学べる?

学校前を歩行者優先にする時は、規制の数より使える空間と必要な通行を確かめる。

日本で活かす条件を読む ↓

どこまでわかっている?

公表された成果と、まだ確認できない点を分けて整理しています。

成果と根拠を確かめる ↓
対象単位
学校周辺の道路施策
状況
継続運用2026年の市・区の案内と現地観測報告を確認。 · 2026-09-28

学校敷地外の街路施策。Oasis校庭と政策主体・物理対象を分け、Paris全体の15分都市を代表させない。

最初に読むポイント

規制の件数、物理改修、日々の使いやすさを分けて追う。

学校前の道路の変化を、日常利用・必要アクセス・維持から比較する。

どちらの入口でも、本文と根拠は同じです。最初に読むポイントだけを切り替えます。

VALUE CREATION / 価値が生まれる仕組み

この事例を、4つの切り口で。

学校前の道路という既存資源に、通行ルール、物理的な遮断、空間改修を重ねる。政策の数を数えるだけでなく、沿道のアクセスと日常の使い方、場所ごとの整備の深さを点検することで便益を見失わない。

I / INPUT

何を持ち込んでいるか。

活動の出発点となる資源と課題を分けて整理します。「自社」は、その場・制度を運営する組織を指します。

人的資本誰が、どんな力と責任を持ち寄るか
自社・運営組織

市と区の道路担当が規制と整備を運用する。校庭の管理組織とは違い、沿道全体の通行条件を扱う。

公開資料で確認出典 1
他社・事業会社

配送・商業・沿道駐車場の利用者はアクセス調整の対象。個別の施工企業や負担の契約関係は未確認。

公開資料で確認出典 1
行政・公共機関

市が全体施策と予算を持ち、区が具体的街路の取組を説明する。全市集計と区の実施状況を分けて読む。

公開資料で確認出典 1
スタートアップ

スタートアップ固有の参加制度や投資機能は確認していない。公共道路の再編を主な対象とする。

公開資料では未確認
アカデミア

全市に共通する大学の独立評価は今回未確認。市民団体の観測と行政の実施案内が主な確認資料である。

公開資料では未確認
市民・利用者・現場

子どもと保護者、近隣住民が道路を利用する。Respireは場所の観測と改善提言を行うが全住民の代表とは限らない。

公開資料で確認出典 1

有形資産

場所・設備・実証環境

学校前の既存道路、可動柵、舗装、植栽や家具。規制のみの場所と物理改修済みの場所を区別する。

公開資料で確認出典 1

関係資本

信頼・ネットワーク・導入先

学校と沿道住民・事業者、区と道路担当の調整。道路を学校専用の私的空間にせず公共利用の条件を扱う。

MDLの分析出典 1

金融資本

活動資金・投資・費用負担

2026年予算発表の1,000万ユーロは施策への配分。街路別の初期費用と日常管理費、実際の執行額は未確認。

公開資料で確認出典 1

知的資本・データ

技術・知財・知識・標準

柵の有無と必要アクセスの扱い、観測と地図による実施把握。件数の定義を残すことが比較の知的基盤になる。

MDLの分析出典 1

課題・ニーズ

誰の何を変えるのか

規制を置いても侵入が続いたり、舗装・家具が整わない場所がある。交通抑制と子どもの居場所形成は同一の成果ではない。

公開資料で確認出典 1

II / VALUE CREATION FUNCTIONS

資源を、どう価値へ変えるか。

以下は既存の8ステップへの編集上の対応づけです。各施設の公式な工程名や、全工程を自前で担うことを意味しません。

必要アクセスを仕分ける

救急やサービス、沿道駐車場・配送の必要を確認し、柵を置ける道路と置かない道路を分ける。全面閉鎖という単一モデルではない。

公開資料で確認出典 1

通行規制と街路改修を重ねる

歩行者優先を基盤に、一部道路を舗装、植栽、家具で再整備する。規制と恒久工事の段階を区別して追う。

公開資料で確認出典 1

市内へ展開する

複数区の学校前へ拡大し、区の案内でも規制街路と恒久改修街路を分けて記載する。数だけで同質の完成としない。

公開資料で確認出典 1

実施の質を現地で点検する

Respireの観測は侵入、最低限の標識だけの街路、整備の進展を記録する。施策を推進する立場の評価である点も残す。

公開資料で確認出典 1

III / OUTPUT

直接、何が生まれたか。

試作品、データ、契約、標準、育成した人材など、活動から直接生まれたもの。

  1. 歩行者優先の学校前道路と、段階的な恒久改修。Oasisの校庭整備数と合算しない。

    公開資料で確認出典 1
  2. 行政の一覧と市民団体の現地観測。集計基準や時点の違いを明示した比較材料になる。

    公開資料で確認出典 1

IV / OUTCOME

その結果、何が変わったか。

実際の利用、行動、業務、事業、地域の変化。報告された変化と、施設の活動に帰属できる効果は区別します。

  1. 子どもや家族の空間利用を支える変化が観測される一方、侵入や未完成部分も報告される。全市一様の成果とはしない。

    運営者・関係者の報告出典 1
  2. 学校別の事故・健康効果と周辺街路への交通転嫁は、この資料群から因果的に確定できない。

    公開資料では未確認

PROJECT IN FOCUS / 具体的な事例

Rues aux écoles/Rues aux enfantsの展開

確認できた段階:展開 調査確認日 2026-09-28

誰の課題を、どう扱ったか

学校周辺の通行再編を市内に展開し、一部を恒久的な滞在空間へ改修する。

公開資料で確認出典 1

生まれたもの

柵あり・なしの歩行者優先道路、植栽・家具等の整備。

公開資料で確認出典 1

確認できた変化

実施拡大を確認するが、集計と質に差がある。全校の健康効果は未確認。

MDLの分析出典 1

評価の限界:道路の指定を、十分に使える空間の完成と同一視しない。

DESIGN BACKWARDS FROM IMPLEMENTATION

社会実装から逆算して、
何を先に整えているか。

実証の先にある導入・運用・継続から、この事例の設計を読み解きます。原典で確認できる仕組みと、MDLの設計解釈・他地域へ応用するための提案を区別して読んでください。「提案」「未実施」と記す内容は、当地で実施済みの工夫ではありません。仕組みの存在と、全案件で成果が出たことも別に扱います。

01

学校前の安全から通行条件を決める

歩行者優先を目的にしても、配送等が必要な場所は柵なしとする。目的を維持しつつ街路の制約に応じて実装形態を分ける構造である。

MDLの分析出典 1
02

展開数を質に分解する

区の案内とRespireの調査は、規制された道路と改修済みの道路を分ける。件数を増やす段階から完成度を問う段階へ評価をつなげられる。

MDLの分析出典 1
03

行政集計へ現地観測を重ねる

Respireは市の集計に既存の歩行者道路が含まれる点を指摘する。定義と現地の状態を照合することが、政策の進捗を点検する機構になる。

MDLの分析出典 1

MORE DETAIL / 運営・根拠・応用

運営の全体像と、学びを深める資料。

費用負担、公表値、応用条件、写真・動画、原典を続けて確認できます。

01どう動かしているのか。

撤去可能な柵を置ける場所では自動車の通過を防ぎ、救急・サービス車両を通す。沿道の駐車場や配送需要がある場所は、柵なしの歩行者優先と必要車両の徐行を組み合わせる。一部街路は明るい舗装や植栽、家具で恒久的に再整備するが、規制だけの場所もある。市は300超の街路を案内する一方、市民団体Respireの2026年6月調査は定義と既存街路の扱いを区別して279と集計した。異なる日時・定義の件数を一本の進捗率へ統合しない。

  1. 必要アクセスを仕分ける
  2. 通行規制と街路改修を重ねる
  3. 市内へ展開する
  4. 実施の質を現地で点検する

02誰が負担し、誰が担うか。

市の公共空間整備予算。2026年予算発表ではRues aux écolesに1,000万ユーロの継続配分を記載。これは予算計画であり決算や一街路の単価ではない。

制度やプログラムの財源と、各参加企業・地域に発生する費用は同じではありません。公開範囲を超える案件別予算・契約条件は未確認です。

03確認できたこと。

確認した事実 2026-09-24更新

歩行者優先、アクセス条件、街路改修

読み取れる範囲:市とRespireでは件数の定義と時点が異なる。Respireは施策を推進する団体でもあるため、独立した無作為評価とは区別する。全校の健康・事故への因果効果や維持費は未確認。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
確認した事実 2026-06-17

独自の279街路集計、既存街路の扱い、整備・侵入問題

読み取れる範囲:市とRespireでは件数の定義と時点が異なる。Respireは施策を推進する団体でもあるため、独立した無作為評価とは区別する。全校の健康・事故への因果効果や維持費は未確認。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
MDL ANALYSIS

04日本で活かすなら。

設計提案:通学の混雑だけでなく、授業のない時間の利用、配送、救急、移動制約のある人のアクセスを確認する。標識の設置、車の侵入減、子どもの滞在、植栽の維持を段階別の成果にし、通行規制だけで完成としない。

05そのまま真似できないこと。

市とRespireでは件数の定義と時点が異なる。Respireは施策を推進する団体でもあるため、独立した無作為評価とは区別する。全校の健康・事故への因果効果や維持費は未確認。

PROPOSAL / 未実施の検証案

06次に、何を確かめるか。

提案・未実施:一校前で送迎時・昼間・休日の車両侵入と利用者を数え、必要アクセスの支障を記録する。標識だけでは侵入が減らない場合は物理設計を見直し、完成街路数とは別に品質を評価する。

07現場を、写真と動画で。

冒頭写真:歩行者化されたパリ18区Ferdinand-Flocon通り。

公式サイトで、写真・最新の活動を見る ↗

08原典を読む。

制度の説明と運営者による実績報告を区別しています。日付記載のない資料は、公表時点を確定できません。確認日は資料を確認した日であり、活動や成果が発生した日ではありません。

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Plus de 300 rues aux enfants dans Paris ↗

歩行者優先、アクセス条件、街路改修

Ville de Paris · 公表:2026-09-24更新
確認箇所:柵の有無/必要車両/整備 · 確認日:2026-09-28
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Rues aux écoles: bilan 2020–2026 ↗

独自の279街路集計、既存街路の扱い、整備・侵入問題

Association Respire · 公表:2026-06-17
確認箇所:観測集計/質と課題 · 確認日:2026-09-28
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Zoom sur les Rues aux écoles du 10e ↗

区内12街路のうち5街路が恒久改修という範囲限定例

Mairie du 10e · 公表:2026年2月時点
確認箇所:区内の規制と恒久改修 · 確認日:2026-09-28
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Budget 2026 ↗

2026年Rues aux écolesへの予算配分

Ville de Paris · 公表:2025-12-16
確認箇所:移行・公共空間予算 · 確認日:2026-09-28

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公式動画

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