MDL.MOBILITY
DESIGN LAB
RESEARCH / 01
WORLD CO-CREATION ATLAS
WORLD CO-CREATION ATLAS / 07 事業にする / CASE 91

CASE 91 / インドネシア / ジャカルタ

Jakarta MRT / TOD

ジャカルタMRTとTOD

鉄道の利用、公共補助、駅周辺の開発・運営を別の収支として接続する。

PT MRT Jakartaの運営と南北線第1期沿線のTOD調整を対象とする。全都市の交通政策や、用地所有者のすべての開発利益を同社に帰属させない。会計は2024年、利用実績は2025年を確認した。

公式サイトを見る ↗

都市・地域の実証 · 調査確認日 2026.10.02

Lebak Bulus車両基地のジャカルタMRT車両。駅周辺TODの完成状態を示す写真ではない。
実際の施設・地区
PHOTO: © VulcanSphere / Wikimedia Commons / CC BY 4.0 · 掲載元 ↗ · CC BY 4.0 ↗
写真の詳細

Lebak Bulus車両基地のMRT車両(2019年)。実際の鉄道設備を示す写真であり、駅周辺TODの完成や土地利用の成果を示すものではない。
Jakarta MRT trains.jpg · 2019-03-22 · 縦横比を維持して最大1280pxに縮小しJPEGを再圧縮。切り抜き・色変更なし。

LOCATION / 所在地
インドネシア・ジャカルタ
代表位置。個別案件の実施範囲は本文に明記。
ESTABLISHED / 設立・開始
2017年にTOD主要運営者へ指定。2019年から鉄道運行。
OPERATOR / 運営
PT MRT Jakartaが鉄道運営を担い、TODでは土地・建物所有者の計画、整備、維持管理を調整する。州政府の規則・予算と個別所有者の権利を区別する。
ROLE / 主な工程
課題を捉える / 仲間をつくる / 現物をつくる / 現場で確かめる / 事業にする / 社会へ広げる

AT A GLANCE

この事例の要点。

概要をつかんでから、知りたい項目へ。

何をする場・制度?

PT MRT Jakartaの運営と南北線第1期沿線のTOD調整を対象とする。

運営の仕組みを読む ↓

何を学べる?

鉄道の利用、公共補助、駅周辺の開発・運営を別の収支として接続する。

日本で活かす条件を読む ↓

どこまでわかっている?

公表された成果と、まだ確認できない点を分けて整理しています。

成果と根拠を確かめる ↓
対象単位
鉄道運営と沿線地区調整
状況
導入制度指定、2024年財務と2025年利用を確認。 · 2026-10-02

PT MRT Jakartaの運営と南北線第1期沿線のTOD調整を対象とする。全都市の交通政策や、用地所有者のすべての開発利益を同社に帰属させない。会計は2024年、利用実績は2025年を確認した。

最初に読むポイント

提案:品川などでは駅周辺の接続整備、土地権利、鉄道運営、非運賃収入の勘定を分け、歩行者の便益と商業・資産価値の受益者を可視化する。

鉄道の利用、公共補助、駅周辺の開発・運営を別の収支として接続する。

最初に読むポイント

提案:品川などでは駅周辺の接続整備、土地権利、鉄道運営、非運賃収入の勘定を分け、歩行者の便益と商業・資産価値の受益者を可視化する。

鉄道の利用、公共補助、駅周辺の開発・運営を別の収支として接続する。

どちらの入口でも、本文と根拠は同じです。最初に読むポイントだけを切り替えます。

VALUE CREATION / 価値が生まれる仕組み

この事例を、4つの切り口で。

鉄道の利用、公共補助、駅周辺の開発・運営を別の収支として接続する。 公共的な運賃負担可能性を補助で支えつつ、駅の広告・命名権・賃貸、沿線の開発調整を組み合わせる。鉄道の利用者増とTODの個別利益、住民への価値還元を別々に評価する。

I / INPUT

何を持ち込んでいるか。

活動の出発点となる資源と課題を分けて整理します。「自社」は、その場・制度を運営する組織を指します。

人的資本誰が、どんな力と責任を持ち寄るか
自社・運営組織

PT MRT Jakartaは鉄道運営と沿線地区調整の機能を持つ。事業者の統合機能と公共機関の承認を分ける。

公開資料で確認出典 1
他社・事業会社

広告、命名権、テナント、土地・接続建物のパートナーが関わる。個別契約条件とリスク配分は未確認。

公開資料で確認出典 1
行政・公共機関

DKI Jakarta州政府がTOD主要運営者を指定し、2024年には運賃負担可能性・運営継続のため補助を拠出。

公開資料で確認出典 1
スタートアップ

デジタル決済等との連携はあるが、TODカードの主要成果をスタートアップ育成とする根拠は未確認。

公開資料では未確認
アカデミア

本カードの主要根拠は運営者年報と政府資料。大学の独立したTOD因果評価は今回確認していない。

公開資料では未確認
市民・利用者・現場

利用者は交通サービスを使い、周辺住民・土地所有者・テナントは地区調整の影響を受ける。利用者数は同意や公平な便益配分の指標ではない。

MDLの分析出典 1

有形資産

場所・設備・実証環境

鉄道、駅、接続空間、沿線の土地・建物。運営者がすべての土地を所有するとする根拠はない。

MDLの分析出典 1

関係資本

信頼・ネットワーク・導入先

TOD主要運営者が土地建物所有者、テナント等と計画・維持・監督を調整する。

公開資料で確認出典 1

金融資本

活動資金・投資・費用負担

運賃、州補助、非運賃収入を区別。補助は公共サービスを支える財源であり、存在だけで失敗とも自立採算とも判定しない。

MDLの分析出典 1

知的資本・データ

技術・知財・知識・標準

鉄道利用と財務の年次開示、TODの地域管理知を接続する。利用データと開発の会計範囲は異なる。

MDLの分析出典 1

課題・ニーズ

誰の何を変えるのか

安価で信頼できる交通と沿線の質を保ちながら、整備・維持に必要な財源を確保する。

MDLの分析出典 1

II / VALUE CREATION FUNCTIONS

資源を、どう価値へ変えるか。

以下は既存の8ステップへの編集上の対応づけです。各施設の公式な工程名や、全工程を自前で担うことを意味しません。

権限と対象を明確にする

TOD主要運営者としての調整機能を、土地所有や包括的な開発許可と区別する。

MDLの分析出典 1

駅と地区の主体をつなぐ

所有者・テナント等と計画、インフラ、維持管理の調整を行う。

公開資料で確認出典 1

鉄道を日常運行する

公共的な運賃水準を補助で支え、利用状況を年次で公開する。

公開資料で確認出典 1

非運賃収入を組み合わせる

駅の広告・命名権・賃貸とTOD関連収入を確保する枠組み。個別利益は分解が必要。

公開資料で確認出典 1

実績と目標を分けて更新する

2025年実績と2026年の利用目標を区別して示す。利用増を開発の利益や公平性へ直結させない。

MDLの分析出典 1

III / OUTPUT

直接、何が生まれたか。

試作品、データ、契約、標準、育成した人材など、活動から直接生まれたもの。

  1. 鉄道運営とTOD地区調整の制度・活動。

    公開資料で確認出典 1
  2. 運賃、補助、非運賃収入を分けた年報と利用実績。

    公開資料で確認出典 1

IV / OUTCOME

その結果、何が変わったか。

実際の利用、行動、業務、事業、地域の変化。報告された変化と、施設の活動に帰属できる効果は区別します。

  1. 運営者は2025年の年間利用46,449,629件、日平均127,259件を報告。2026年の50百万件は目標。

    運営者・関係者の報告出典 1
  2. TOD単独の収支、運営補助削減、公平な地価利益還元への寄与は未確認。

    公開資料では未確認

PROJECT IN FOCUS / 具体的な事例

鉄道運営と南北線第1期TODの接続

確認できた段階:導入 調査確認日 2026-10-02

誰の課題を、どう扱ったか

制度指定、2024年財務と2025年利用を確認。

公開資料で確認出典 1出典 2出典 3

生まれたもの

沿線所有者を調整するTOD主要運営者の機能と鉄道供用。

公開資料で確認出典 1出典 2

確認できた変化

2025年の利用実績を運営者が報告。TODの独立採算は未確認。

運営者・関係者の報告出典 1

評価の限界:TOD単独の費用・利益と鉄道会計の区分

DESIGN BACKWARDS FROM IMPLEMENTATION

社会実装から逆算して、
何を先に整えているか。

実証の先にある導入・運用・継続から、この事例の設計を読み解きます。原典で確認できる仕組みと、MDLの設計解釈・他地域へ応用するための提案を区別して読んでください。「提案」「未実施」と記す内容は、当地で実施済みの工夫ではありません。仕組みの存在と、全案件で成果が出たことも別に扱います。

01

接続便益から地区を設計する

駅利用者数だけでは日常のアクセスの質を示せない。接続・乗換と歩行環境を同時に確認する。

MDLの分析出典 1
02

財源を混ぜずに評価する

補助、運賃、非運賃を分けることで、公共サービスの負担と商業事業の成果を比較できる。

MDLの分析出典 1
03

利益の帰属を問う

地区価値の向上が鉄道会社・所有者・住民の誰に届くかは、個別契約と還元制度で決まる。

MDLの分析出典 1

MORE DETAIL / 運営・根拠・応用

運営の全体像と、学びを深める資料。

費用負担、公表値、応用条件、写真・動画、原典を続けて確認できます。

01どう動かしているのか。

公共的な運賃負担可能性を補助で支えつつ、駅の広告・命名権・賃貸、沿線の開発調整を組み合わせる。鉄道の利用者増とTODの個別利益、住民への価値還元を別々に評価する。

  1. 権限と対象を明確にする
  2. 駅と地区の主体をつなぐ
  3. 鉄道を日常運行する
  4. 非運賃収入を組み合わせる
  5. 実績と目標を分けて更新する

02誰が負担し、誰が担うか。

2024年年報では運賃収入約Rp289bn、補助収入約Rp765bn。非運賃収入には広告、命名権、賃貸等を含む。TODの用地・接続建物賃貸と非運賃収入全体を同じものとしない。

制度やプログラムの財源と、各参加企業・地域に発生する費用は同じではありません。公開範囲を超える案件別予算・契約条件は未確認です。

03確認できたこと。

確認した事実 2025(対象年度2024)

2024年の収入とTOD関連収入源

読み取れる範囲:2024年年報の運賃収入には表間の小差があるため概数で示す(差の理由は未解消)。2025年年報は公式一覧・検索で確認できなかったため、2024年数値を最新の2026年会計として扱わない。TOD単独の利益、補助依存低下、地価上昇の公平な還元は未確認。利用増をTODだけの因果効果としない。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
確認した事実 2026(対象実績2025)

2025年利用実績と2026年目標の区別

読み取れる範囲:2024年年報の運賃収入には表間の小差があるため概数で示す(差の理由は未解消)。2025年年報は公式一覧・検索で確認できなかったため、2024年数値を最新の2026年会計として扱わない。TOD単独の利益、補助依存低下、地価上昇の公平な還元は未確認。利用増をTODだけの因果効果としない。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
確認した事実 2017-10-26

知事規則140/2017に基づくTOD主要運営者の指定

読み取れる範囲:2024年年報の運賃収入には表間の小差があるため概数で示す(差の理由は未解消)。2025年年報は公式一覧・検索で確認できなかったため、2024年数値を最新の2026年会計として扱わない。TOD単独の利益、補助依存低下、地価上昇の公平な還元は未確認。利用増をTODだけの因果効果としない。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
確認した事実 2018年度

土地建物所有者との計画・管理・維持調整機能

読み取れる範囲:2024年年報の運賃収入には表間の小差があるため概数で示す(差の理由は未解消)。2025年年報は公式一覧・検索で確認できなかったため、2024年数値を最新の2026年会計として扱わない。TOD単独の利益、補助依存低下、地価上昇の公平な還元は未確認。利用増をTODだけの因果効果としない。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
確認した事実 掲載日記載なし

今回の検索では2024年報を確認。2025年報は確認できず

読み取れる範囲:2024年年報の運賃収入には表間の小差があるため概数で示す(差の理由は未解消)。2025年年報は公式一覧・検索で確認できなかったため、2024年数値を最新の2026年会計として扱わない。TOD単独の利益、補助依存低下、地価上昇の公平な還元は未確認。利用増をTODだけの因果効果としない。

原典で確かめる ↗ 出典の説明 ↓
MDL ANALYSIS

04日本で活かすなら。

提案:品川などでは駅周辺の接続整備、土地権利、鉄道運営、非運賃収入の勘定を分け、歩行者の便益と商業・資産価値の受益者を可視化する。

05そのまま真似できないこと。

2024年年報の運賃収入には表間の小差があるため概数で示す(差の理由は未解消)。2025年年報は公式一覧・検索で確認できなかったため、2024年数値を最新の2026年会計として扱わない。TOD単独の利益、補助依存低下、地価上昇の公平な還元は未確認。利用増をTODだけの因果効果としない。

PROPOSAL / 未実施の検証案

06次に、何を確かめるか。

提案・未実施:鉄道・自治体・地区運営者が、駅アクセス、乗換時間、地区別賃料負担、TOD純収益、公共補助を追跡。開発利益が得られてもアクセスや住民負担が悪化すれば計画・還元条件を修正する。

07現場を、写真と動画で。

冒頭写真:Lebak Bulus車両基地のジャカルタMRT車両。駅周辺TODの完成状態を示す写真ではない。

公式サイトで、写真・最新の活動を見る ↗

08原典を読む。

制度の説明と運営者による実績報告を区別しています。日付記載のない資料は、公表時点を確定できません。確認日は資料を確認した日であり、活動や成果が発生した日ではありません。

jakarta-mrt-tod-src01

MRT Jakarta Annual Report 2024 ↗

2024年の収入とTOD関連収入源

PT MRT Jakarta · 公表:2025(対象年度2024)
確認箇所:pp.173・175 運賃・補助・非運賃収入 · 確認日:2026-10-02
jakarta-mrt-tod-src02

PT MRT Jakarta Targetkan 50 Juta Pelanggan pada 2026 ↗

2025年利用実績と2026年目標の区別

PT MRT Jakarta · 公表:2026(対象実績2025)
確認箇所:年間利用実績/2026年目標 · 確認日:2026-10-02
jakarta-mrt-tod-src03

PT. MRT Assigned as TOD Areas Main Operator ↗

知事規則140/2017に基づくTOD主要運営者の指定

Berita Jakarta(州政府ニュース) · 公表:2017-10-26
確認箇所:本文 · 確認日:2026-10-02
jakarta-mrt-tod-src04

MRT Jakarta Annual Report 2018 ↗

土地建物所有者との計画・管理・維持調整機能

PT MRT Jakarta · 公表:2018年度
確認箇所:Governor Regulation No.140 Year 2017/TOD · 確認日:2026-10-02
jakarta-mrt-tod-src05

Annual Report一覧 ↗

今回の検索では2024年報を確認。2025年報は確認できず

PT MRT Jakarta · 公表:掲載日記載なし
確認箇所:年報一覧 · 確認日:2026-10-02

FROM THIS CASE TO YOUR PROJECT

読んだ事例を、自分の計画へ。

公式動画

動画が再生できない場合は、各項目の「公式サイトで見る」をご利用ください。