I / INPUT
何を持ち込んでいるか。
活動の出発点となる資源と課題を分けて整理します。「自社」は、その場・制度を運営する組織を指します。
- 自社・運営組織
旧拠点にはSeoul Innovation Center等の中間支援主体が存在した。施設の全活動を一つの企業の事業として扱わない。
公開資料で確認出典 1- 他社・事業会社
多様な入居主体を集めたが、企業別の支援契約・売上・移転後の成果は公開資料から未確認。
公開資料では未確認- 行政・公共機関
市が公共資産の転用と拠点の政策を担った。予算案資料は旧拠点の後処理完了を示し、稼働中の支援施設とは扱えない。
公開資料で確認出典 1- スタートアップ
若者のスタートアップ等の空間が過去の公式紹介にある。育成した全企業の存続率や投資回収は未確認。
公開資料で確認出典 1- アカデミア
ソウル大学の研究組織が2023年に関係者への取材と論点整理を公開。旧拠点を運営したとの意味ではない。
公開資料で確認出典 1- 市民・利用者・現場
市民が使う空間という旧施設の設計意図があった。地域アーカイブは退去と公共性への懸念を記録するが、全市民の意見を代表しない。
公開資料で確認出典 1
有形資産
場所・設備・実証環境旧機関の建物、Maker Spaceの設備、展示や若者の活動空間。歴史的な資源であり、現在の利用可能性を示さない。
関係資本
信頼・ネットワーク・導入先複数の支援組織と活動者が同じ敷地に集まる関係。敷地の存続と関係の継続を別々に追う必要がある。
金融資本
活動資金・投資・費用負担市の公共資産・制度支援。旧拠点の後処理を理由とした予算上の終了は確認できるが、過去の総投資は未確認。
知的資本・データ
技術・知財・知識・標準社会課題への活動記録、関係者への取材、地域アーカイブ。物理的な施設を失っても検討可能な知として残る。
課題・ニーズ
誰の何を変えるのか活動が蓄積しても施設の更新判断を活動者が持つとは限らない。終了時の設備・記録・支援対象者の移行が別の課題となる。
II / VALUE CREATION FUNCTIONS
資源を、どう価値へ変えるか。
以下は既存の8ステップへの編集上の対応づけです。各施設の公式な工程名や、全工程を自前で担うことを意味しません。
III / OUTPUT
直接、何が生まれたか。
試作品、データ、契約、標準、育成した人材など、活動から直接生まれたもの。
IV / OUTCOME
その結果、何が変わったか。
実際の利用、行動、業務、事業、地域の変化。報告された変化と、施設の活動に帰属できる効果は区別します。
旧拠点の公式運営停止を地域記録で確認し、予算資料でも後処理完了を確認。各活動の移転後の継続率は未確認。
公開資料で確認出典 1全体としての社会便益や終了による損失を、費用と対応づけて測った評価は今回未確認。
公開資料では未確認
PROJECT IN FOCUS / 具体的な事例
公共資産の転用拠点と旧体制の終了
確認できた段階:複数段階 調査確認日 2026-09-28
誰の課題を、どう扱ったか
2015年開設の活動拠点と、2023年末の旧体制運営停止を扱う歴史的ケース。
生まれたもの
支援・制作・交流の場と、その経過を残す記録。
確認できた変化
旧拠点の運営は停止。活動全体の価値や移転後の継続は未確定。
評価の限界:閉鎖と活動価値の評価を同一にしない。
DESIGN BACKWARDS FROM IMPLEMENTATION
社会実装から逆算して、
何を先に整えているか。
実証の先にある導入・運用・継続から、この事例の設計を読み解きます。原典で確認できる仕組みと、MDLの設計解釈・他地域へ応用するための提案を区別して読んでください。「提案」「未実施」と記す内容は、当地で実施済みの工夫ではありません。仕組みの存在と、全案件で成果が出たことも別に扱います。
MORE DETAIL / 運営・根拠・応用
運営の全体像と、学びを深める資料。
費用負担、公表値、応用条件、写真・動画、原典を続けて確認できます。
01どう動かしているのか。
既存の建物へ中間支援組織、ものづくり、展示、若者の事業等を集め、単独の企業育成施設より広い社会課題への接点をつくった。市の2020年当時の紹介を歴史的な活動根拠とし、将来整備の予告を実現済みとは扱わない。閉鎖を記録する地域アーカイブは公共性の喪失を懸念する立場でもあり、その評価と運営停止という時点情報を分ける。活動主体が多数存在しても、敷地の継続利用を決める権限が同じ主体にあるわけではない点が重要である。
- 公共建物を活動へ転用する
- 支援主体と活動場所を集積する
02誰が負担し、誰が担うか。
公共資産と市の制度支援を基盤にした拠点。2026年度予算案検討資料では旧拠点内の物品・廃棄物等の後処理完了を理由に当該運営予算を編成しないと記載。過去の総費用と各団体への負担分は未確認。
制度やプログラムの財源と、各参加企業・地域に発生する費用は同じではありません。公開範囲を超える案件別予算・契約条件は未確認です。
03確認できたこと。
04日本で活かすなら。
設計提案:公共施設を共創拠点へ転用する時は、入居・委託期間、更新判断、代替場所、設備・記録・顧客関係の引継ぎを初めから確認する。建物の存続と活動の存続を分け、政策変更時にも残す価値と責任者を合意する。
05そのまま真似できないこと。
終了を、社会イノベーション活動が全て無価値だった証拠とは扱わない。逆に過去の活動紹介から現行運営を推定しない。各団体の移転後の継続、公共便益、再開発の完成や最終用途は今回未確認。
06次に、何を確かめるか。
提案・未実施:類似拠点で契約更新の一年前に、活動、設備、記録、利用者支援を一覧にする。場所が変わっても引き継げるものと失われるものを分け、代替先と費用がない活動は継続リスクとして公開する。
07現場を、写真と動画で。
冒頭写真:旧Seoul Innovation Parkの複数棟と敷地を見渡す風景。
公式サイトで、写真・最新の活動を見る ↗